プロゴルファー『合田 洋』公式ブログ
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今年の賞金王
 
いよいよゴルフツアーも今年の最終戦・日本シリーズを残すばかりだ。
しかしカシオワールドの最終日を終えて、勇太(池田)と石川君への期待をよそに、キム・キョンテ君の独走態勢という雰囲気はどうしても否めない。
久々に外国人賞金王が誕生するのだろう・・・デビット(イシイ)さん、以来じゃないのかな?

男女共に、韓国人選手に水をあけられている雰囲気の日本陣営だが、では日本人シード選手が下手糞なのかというと、そんなことは全くないという小生の見解はある。
しかし、ではなぜ日本人選手=日本人シード選手が、こうもパッとしないように見えてしまうのだろうか? という疑問は残ってしまう。

それでは、先週のカシオワールド最終日を思い起こしてみよう。
少なくともメディアやゴルフファンの雰囲気は、勇太の優勝シーンを、石川君の大逆転を、そういった試合運びを期待する余りか、結局、松村とキム・ドフン君のプレーオフは些かなりともドッちらけムードに満ちた展開で、TV解説をする加瀬さんにも、「(さて、どうフォローしようか・・・)」とも取れる少々苦しい解説内容がそこここに見えていた。

はっきり言って、つまらない試合だった。

優勝した松村は、今年初勝利を挙げた今期に2つ目の勝利を勝ち取った選手にも関わらず、なぜか新星誕生のムードは皆無だし、キム・ドフン君に至っては、プレーオフ3ホール目の2ndショットをシャンクでもしたのか、黒潮で100回以上プレーしたアマチュアのお父さんが 「あのホールでのOBは一度もやったことがない」 と言うような有り得ないOBを打って、しかも優勝パットをコンシードし、松村がウイニングパットを打たずして優勝という、松村の優勝に見事な枯花を添えてしまった。

何より面白くなかったのは、試合のなかで、優勝争いを繰り広げる選手の人間模様を感じることがなかったことだろう。見どころが無かったのだ。

優勝の最前線にいる選手ならではの “ゲーム運び” も無ければ、優勝への “登頂感” にも乏しかったのである。全てが、その場だけのプレーだった。あとに残ったのは、勇太の自分のゴルフに不貞腐れてしまった雰囲気と、石川君の遅すぎたチャージへの勿体無さばかりで、キム・ドフン君の優勝を逃した悔しさを通した感動なども希薄だったためなのか、試合そのものが不完全燃焼で終わったような感覚が白けたムードに拍車をかけた。
TV中継を見終わって、プロゴルファーの小生でも、妙な不快感を感じたのは事実だ。

ようするに、選手個人に “切迫感” がないのが昨今の試合なのである。
これは、選手の “意識” の問題で、ツアーを主催するツアー機構は、そういう舞台をこそ選手に用意する必要があるのだ。ツアー機構がスター選手を育てようと思っている以上、それは絶対に起こらない。

断言しよう。


40位シード制を敷くべし。
たったこれだけで、日本人選手の意識は激変するのである。





Posted by : 合田洋 | 記事 | 15:15 | - | - | - | - |
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