プロゴルファー『合田 洋』公式ブログ
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侍プロゴルファー その〜


侍バックナンバー、〜を下記に紹介する。
もちろん三人とも、私にとって思い出ぶかいプレーヤー達である。
ともに長い年月をツアー生活に埋没させてきた古株のプレーヤーだが、そのなかにあって、未だに一際光彩を放ち続けているプレーヤーがいる。
それは 藤田寛之 だ。

鋭いショットとショートゲームの巧さが、一緒にプレーするプロゴルファー達を唸らせた白潟。プロゴルフ界を知る者であれば、誰もが認めざるを得なかった天才プレーヤー・宮瀬。
二人とも、いづれプロゴルフ界を背負って立つ存在だとさえ思われていたのではないか・・・玄人眼に、ショットのキレは元より、ショートゲームの巧さにも、たしかに二人は異彩を放っていたのである。
このように才能に恵まれた存在であったが、しかし、ゴルフに賭ける気持ちは誰よりも高く、練習量も豊富な彼らである。
つまり二人とも、誰もが認める “巧いプロ” だったわけだ。
しかし、藤田の場合は逆に、「ただパッティングが上手い」というか、まぁ「なんとなくパットが入る」というか、悪く言えば、それだけにしか見えないというのが、じつは若いころの藤田を見るプロゴルファー達の藤田観で、昔の藤田が今の藤田になろうとは誰も想像してはいなかったのが本当のところ・・・それは本人も認めるしかないだろう。
球は飛ばないわ、技だって一辺倒。
巧さを感じさせないより何より、じつに “ミスショットが多いプレーヤー” というのが、かつての藤田というプロゴルファーだったのである。

そんな藤田が、去年は賞金レースを牽引し、まさに賞金王に王手をかける奮迅ぶり。私は、ただただ藤田の頑張りにエールを送っていた。
若いころのニックネームは、小さなバイキング 『ビッケ』 という、もう四十歳を越えているにも関わらず童顔の風貌を持つ藤田。彼の内面に隠されたバイタリティの高さと、論理的な思考、なにより己を貫き続ける「粘り強さ」という才能が、藤田のゴルフを支えているのである。

藤田寛之 本当に凄い男である。





 『関の隼』 … 白潟英純


本州と九州を分ける関門海峡の上を、悠然と飛行する小さな影は、
獲物を見付けるや否や、一条の“光の矢”となって急降下を開始する…
そして、鋭い爪で一閃、獲物をシッカリと捕獲するのだ。
捕らえられし獲物に逃れる術はない。

白潟のプレーには、そんな“隼の狩り”を彷彿させる、緩急ある攻撃があり…
誰もが思わず「見事!」と、感嘆の声を挙げてしまう。

関門海峡を見下ろす、長州・下関の地に育まれし白潟の“意気地”は、
(いにしえ)からの長州人のソレに似て、礼儀正しく学びに貪欲な“識者の誇り”を匂わせる。

如何なる時にも “沈着冷静” な【海峡の隼】=白潟英純は…
独特のリズムを持つ“切れ味鋭いスイング”と、
オーソドックスで強気なパッティングを武器に、
海峡の遥か高みより、虎視眈々と、獲物の油断を誘っている。

 


 『葛城童子』 … 藤田寛之


駿河・葛城に棲む鬼童子=藤田は、
鬼をも凌ぐその胆力で、己を鍛え、己に問い、
更に、己に鞭打つ “求道者” なり。

その姿勢は、古(いにしえ)の剣豪・宮本武蔵を、現代に蘇らせたと言っても過言ではない。

たゆまぬ努力は…人々が去った練習場で黙々と、ただ黙々と、
球を打ち続ける彼の姿が物語る。
飽くなき闘争心は…引き締まった小さな身体に現れる。

富士の裾野に住まいし賢者・芹沢信雄を“師”と仰ぎ、
小柄な“現代の宮本武蔵”は、ゴルフの道を日々追い続ける。
“心優しい求道者”でもある藤田は、
真っ直ぐに伸びる“ゴルフ道”を、脇目も振らずに駆け抜けてゆくのだ。

誰もが“好感”を持つ素晴らしい人物であり、尊敬するに値するプレーヤーの一人であるが…
藤田は紛れもなく【ゴルフの鬼】なのである。



 


 『上総猿王』 … 宮瀬博文


若年の頃より一流の道をひた走る宮瀬は、
名将・高巣南雄に師事し、闘将・横山明仁に学んだ、
伝統ある“プレーの流儀”を踏襲(とうしゅう)する。

小気味よいショットと、
獲物の喉笛を咬んで離さぬが如き、粘り強いパッティング…
そして、ひとたび燃え立てば、炎の広がりを思わせる怒涛の攻撃力と相俟って、
宮瀬の “攻守に長けたプレー” は特有の安定感を醸し出す。

宮瀬ほど、ゴルフの才気に恵まれた人物はいない。

その、誰にでも好かれる人柄は宮瀬の器量(人間的器)の大きさを物語る。
その、明るさは天性のモノであり、如何なる困難にも“大らかな魂”を以て立ち向かう。
謙虚な天才…彼を評するに、これほど当を得た評価はない筈だ。

故に宮瀬の周囲は、いつも暖かい…宮瀬は【王たる器量】の持ち主なのである。

勝て!宮瀬。
宮瀬のプレーは…人々を引き付けて止まぬ魅力あり。
宮瀬の勝利には…人々を感動の坩堝(るつぼ)へと誘う(いざなう)爽やかさがある。






Posted by : 合田洋 | 侍プロゴルファー | 15:15 | - | - | - | - |
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